症例

体編 B-9


『肩の脱臼の後遺症』

~40代男性・佐倉市~


<症状>

肩や背中の、上の方の不調を、訴えている方でした。




<院長のコメント>

肩の不調の場合、

これは大変、原因を特定するのが、難しいのです。



過去の病歴・怪我の履歴などから、

だいたい、悪い場所の推測は、つくのでありますが、

ご本人が、覚えていない、捻挫や打ち身など、

多々あるのが、人間なのです。



なぜならば、

小さな子供の頃の、捻挫や怪我などは、

両親が覚えていない限り、

ご本人が、覚えている可能性は、限りなく少ないのであります。



筋肉の硬さや、

骨のズレや、

気の流れや、

ツボの反応などから、

幼い頃の、捻挫や打ち身を、

推測することは、可能なのですが、

ご本人が、覚えていらっしゃることは、

大変に稀で、

たまに、次回の治療の時に、

「お母さんが、覚えていた」

などと、言われることはあるのですが

、10人に1人位いればよいほど、

幼い頃の怪我は、忘れ去られているのです。



その上、物心ついてからでも、

殊に、2~3年前のことでさえ、

右足を捻挫したのか、左足を捻挫したのか、

覚えていない人がいることは、実に驚くべき事なのですが、



なぜ、そのような状態に陥るのかというと、

あまりにも忙し過ぎる現代に生きる人々は、

余計なことで、頭の中が一杯だからなのであります。



さて、肩の不調の場合ですが、

足もと、からくる、体のバランスの崩れ、によるものが、

かなりの可能性で、多いのです。



次に、骨盤の歪みによる、股関節の不調からのものも、あります。



更に、手首や肘などの不調によるものもありますし、

可能性として、大きいのは、

首の骨の歪み、なども挙げられます。



この方の場合は、

この辺の所を、足下からしっかり、

20回位かけて、整えてきていましたので



初回に比べれば、

かなり楽に、腕を挙げられるように、なっているものの、



ご本人の中では、

両肩の脱臼による、腕の挙がりにくい。、

との思いが強く残っていたので、



肩周りの筋肉の深いコリを、

時間をかけて丁寧に、弛めていきました。



また、脱臼した時の格好を思い出していただき、

肩だけでなく、

どこに衝撃が走ったのかを、

予想したら、腰周りの筋肉でした。



その辺の深いコリと、

脱臼した時の衝撃によって、

その筋肉が、受けた恐怖を、

気功によって、

取り除いてあげると、

腕が、スーッと耳の後ろまで挙がって、

ご本人は、驚かれていました。