症例

体編 B-13

『頭がボーッとして気分が優れない』 

~40代男性・千葉市~


<症状>

肩こりよりも、首がつまっていて、

頭がボーッとして、気分が優れない。



腰も、スッキリしない。




<院長のコメント>

ずーっと首が、つまったままなのですか?

と、うかがうと

「デスクワークの後に、特にひどくなる」

との ことでした。



まず、イスに座っていただきますと、



右肩が後ろにさがり、

左肩が前に出て、

水道の蛇口を閉める方向に、

上半身が、ねじれていました。



次に、お仕事の時の机の高さを思い出していただき

その姿勢をしていただきました。



すると、

イスに座って書類を書くための姿勢では、

上半身のねじれは、

先ほどの3倍にもなっていました。



それで、普段、かなりねじれた状態で、

お仕事をされていることが、わかりました。



更に、背中が丸まっているため、

かなりの前傾姿勢であり、

重い頭を支えるのに、

首  背中  腰 の 筋肉に、

とても強い負担が、かかっていました。



「なにか、腰がスッキリしない」

とも、おっしゃっていたので、

普段のこの姿勢が、その原因とも考えられますが、

家の傾きと一緒で、

私たちの整体においては、

「まず、足下を疑え」

なので、

立った姿勢も、検査させていただきました。



この時にも、

体は左肩が前に出ていて、

右肩が後ろの、ねじれた状態でした。



立ったままで、

左右の足の気の流れを調べると、

右の足から、右膝、そして,右股関節 の 

気が、弱っていたので、うかがうと、

「小学生の頃、右膝を打撲して膝の皿をずらしたり、

すねに、ヒビが入ったり、捻挫したり・・」

と、色々でした。



次に、腰を調べた所、

“体を左に捻って後ろを見る“

水道の蛇口を開く方向の

左ひねりの動きで、一番ひっかかりを感じました。



右足の気の流れが弱っているので、

“体を横に倒す”側屈の動きで、

もっと右側に、違和感がでると思いましたが、

この方の場合は、違っていました。



なぜだろうと思い、

そこで、一番ひっかかりを感じた、
立ったままでの左後ろを見る「左ひねり」の動きを、して頂き、



体全体丁寧に見てみると、

どうも、右肩が、動きにくそうでした。



ご本人にうかがうと、

「左ひねりの時、

右肩に違和感があって、

スムースに動けない」

ことが、わかりました。



これは、かなり珍しい例です。



そこで、右足よりも、

右肩を優先させて施術しました。



肩の動きにくい動作の時の、筋肉のこわばりを、

ご本人に、違和感をうかがいながら、

丁寧に、弛めていきました。



すると、立った時の左ひねりが、

一見、見た感じにも、

かなり楽に、できるようになりました。



ご本人に お伺いすると、

「なんか、とても楽だ」

と、おっしゃられました。



立った状態での、

左肩前の体のねじれも、

座った時の左肩前の体のねじれも、

ほぼ、直っていました。



「あれ~、首もかなり、スッキリ」

と、おっしゃっていました。



首と腰は

、整体的にみると、

連動している所なので、

最後に、腰の調整をすると

「あ~、首が、とってもスッッキリした~」

と、晴れ晴れとした顔をされていました。



ただ、この方は

、右膝の怪我や捻挫が、

大元の原因とも考えられるので、

そのメンテナンスに、

月に1度くらい “ゆがみのチェック” に、

おみえになっています。