体編 B-5
『ムチウチ症』
~50代女性・印西市~
<症状>
3ヶ月ほど前に、追突事故をされて、
しばらく、寝たきりだったそうです。
今は、後遺症のリハビリに、病院に通ってます。
首がはっていて、後ろに傾けるのが難しい。
目薬が注せない、
ペットボトルを、飲み干すことができない。
精神的にも、不安定なので、なんとかしてほしい。
<院長のコメント>
事故から、しばらくして、
会社を、辞めることに、なったそうです。
今の、体の状態の、不自由さと、
新しい職探しの、不安の、
両方の 「ストレス」 を 抱えて
悩んでおられました。
ムチウチの時は、
首ばかりを、ほぐしたり、
首だけの、骨のズレを、整えても、
完全に、事故の前のように、
自由に、動くようには、なりにくいものなのです。
その理由は、
事故の衝撃によって、
全身の、あちこちの筋肉が、
身を守るために、
縮んで、硬くなってしまいます。
その状態は、まるで、
心の傷のように、
時間が経っても、
弛みきれずに、残ってしまうか、
さらに、日を追うごとに,悪化してしまう場合が、多いのです。
また、その時に、
骨盤や,背骨に,歪みが、生じてしまうことも,珍しくありません。
この方は、心のストレスも、処理しなければならない人でしたが、
まず、体の、あちこちの筋肉を、優しくほぐしていき、
骨盤や、背骨の。整をしました。
施術にて、
首には、ほとんど、触れていない、にもかかわらず、
立った姿勢で、
頭を、後ろに、反らせやすくなりました。
「なんで~。首をほぐされてないのに」
と、不思議がっておられましたので、
上記のように、理由をお話すると
「なるほど。そうなんですね~」
と、納得されていました。
更に、首を弛めてから、
骨を調整すると
「あ、天井が見える!」
と、喜んでおられました。
この日は、
あまり、まだ首に、負担をかけないで下さい、
と、伝えておきました。
「動くようになった」 と 喜んで、
急に、首を動かし、
無理をして、悪化させる方が、稀にいるからです。
2回目におみえの時、
検査させていただくと、
頭を、後ろに反らす動きが、45度くらいに、なっていて
「こんなに、曲がるようになったのね。
先生に、無理しないようにと、言われていたから、
あまり後ろに、反らさなかったの」
と、喜ばれていました。
一通り全身の調整を終えてから、
また、検査をすると、
今度は、60度まで、反らすことが出来て、
「これなら目薬させるかも」
と、笑顔になりました。
3回目の時には、
「首は、自主トレーニングすれば、もうすっかり、大丈夫と思うから、
転職の 「ストレス」 とか、気の乱れを、なんとかしてほしい」
と、言われて、
ストレスを除く気功と、
気の乱れを、ツボによって整えてから、お話しをうかがいました。
「こんなに落ち着いて、リラックスしているなんて、久しぶり」
、と 嬉しそうに,世間話をされていました。
4回目には、
「お陰様で就職が決まった」
と、嬉しそうに話されて
「でも、新人として大変なので、心身の両方のメンテナンスに」
と、来院されています。