メンタル編 M-8
『介護の疲れ』
~50代女性・八千代市~
<症状>
2年ほど前から、
同居している義母が、痴呆になりました。
特に最近は、
「私の物を盗んだでしょ」
と、いつも罵られていました。
「しょっちゅう、私の悪口を親戚に言いふらされる毎日で・・・」
と、言葉をつまらせていらっしゃいました。
「仕事をしていてもポヤ~として、
なんとかミスをしないようにしているのが、
精一杯なんです」
と、来院されました。
<院長のコメント>
「知人に紹介されて
『八千代健康整体院さんなら、ストレスが軽くなるのよ』
と、言われて来たんです。」
「とにかく、なんとかして下さい」
と、すがるようなご様子でした。
「話せる範囲でよいので、
ストレスに心当たりは?」
と、うかがうと
「義母が痴呆で・・・」とだけ、おっしゃり、
その後は、口ごもっています。
頭が混乱されて、うまく話せないのか、
あるいは、話す気力さえ失ってしまっているのか。
これ以上のお話しは、無理だと思い、
体の様子を、診させていただきました。
背骨のズレや
体の歪み
気の流れの様子
ツボのつまり具合など。
カイロプラクティック的な見方でも、
東洋医学的な見方でも、
「ストレスが、かなりたまり込んでいる見本」
というくらいに、
“ストレスのかたまり“
のような状態に、なっていました。
まず、背骨のズレを直しました。
次に、ツボによって、気の流れを整えていったら、
体全体に緊張して、凝り固まっていた体が、
だんだんと、弛んできました。
「あ~、気持ちいい。
こんなリラックスしたの何年ぶりかしら」
と、おっしゃいました。
また、ストレスも、かなり抜けたご様子で、
世間話など、ポツリポツリと、し始めました。
2回目におみえの時は、
「あれから、しばらくして、久しぶりに体操ができるようになったの」
と、喜んでらっしゃいました。
5回目くらいには、
「介護で悩んでいる人って、けっこう多いのよね。
私なんかも甘えてられない。
義母も、あれで、けっこう辛いのよね~」
と、やさしい眼差しをされていました。
私たちは、ただ
、体の歪みと、気の流れを整える整体を、しただけなのです。
あとはただ、患者さんの独り言のようなお話しに
「今は、頑張りすぎて疲れ切っているだけですよ。」
と、患者さんの中にある
“やさしい心と、温かさ”
を、信じて、
無心に、体を、ほぐさせていただいただけなのです。