メンタル編　M-9

『首のしこり』　

～４０代女性・八千代市～

＜症状＞

子宮筋腫をなんとかしたい。

腰の冷えと腰痛

首と肩のこり

＜院長のコメント＞

この方は、結婚を目前にして、

「子宮筋腫をなんとかしたい」

との、お母さんのご紹介で、来院されていました。

この方のお母さんが、

定期的にいらっしゃっていて、

以前に、

『５０代の女性の「手術しなければいけない」と、

言われていた子宮筋腫を、

気功治療をして、手術せずにすんだ』

という、私たちの話しを、

覚えておられたのです。

それで、娘さんに勧めたのでした。

「誰もが、その５０代の女性のようになるわけではない」

ということを、お伝えし、

その旨を了承された上で、来院されました。

この方と、色々お話しをしていると、

その言葉の端々に、

「ひょっとすると、子供を産みたくないのではないかな・・？」

と、思うことがありました。

実際、整体をしたあとは、

子宮筋腫が、小さくなっているのです。

しかし、１週間空けて来院されると、

子宮筋腫は、また元の大きさに戻っているのでした。

しばらく、このような、繰り返しでした。

この問題は、とてもデリケートなものなので、

突っ込んだお話しも、できません。

そのような訳で、

自然と、整体も、

子宮筋腫というよりも

腰の痛みなどが、メインとなっていきました。

ある時、

「首の左側の筋が痛い、というか、つる感じ」

と、おっしゃるので、

早速その周辺をみてみました。

すると、左の首にしこりがありました。

今まで、肩や首のこりをみていた時には、

なかった　“しこり”　です。

結婚前ということもあり、

何か精神的なものが、関係しているかもしれない。

と、思いました。

「最近、なにかストレスになるような事が、ありましたか？」

と、うかがうと

「実は・・・。」

と、少しとまどいながら、話し始めました。

結婚する彼とのことで、

彼の友人に、相談をしていたのです。

そのことを彼が知って、

「なぜ自分に直接言わず、友人に相談するのか」

と怒りました。

「私と彼の間だけでなく、

彼と彼の友人との間も、

少しギクシャクしてしまっている。」

　と、いう事でした。

そこで、キツイようですが、

「彼の友人に相談していたのは、

配慮が足りなかったのではないでしょうか？」

と、申し上げました。

その後で、

「彼が怒ったのは、当然のことだと思います。」

「しかし、怒るということは、ある種の焼きもちで、

つまり、あなたの事が好きだから、怒ったということですよね？」

と言うと

「まあ・・・そうなのかな・・・」

と、ちょっと、恥ずかしそうに、おしゃいます。



「それを聞いている私たちとしては、

“悩んでいる”　というより、　“のろけている”　ようにしか、

聞こえないんですけど・・・　

（*^_^*）どうでしょう？」

と言うと

「え～、そんなつもりは・・・。

でも・・・そうなのかな・・・。」

と、なにかお一人で、嬉しそうに、納得されていました。

この会話の後、

首のしこりは、なくなっていました。

もちろん、「首の左側の痛み、つる感じ」も、

ウソのようになくなっていて、

ご本人も

「え～～。ウソみた～い！！」

と、驚かれていました。

このように、心が、体に影響していることは、

思っているより、案外、多いのです。

この方は、高齢出産による怯えから、

妊娠を怖がり、

そのための、逃げとして、子宮筋腫が存在する

　　かもしれないと、

私たちは、思わないでもありませんでした。

私たちは、

ご本人が、望まれないカウンセリングは、

一切しないように、心掛けています。

この方のように、

病気や不調が、

その方にとって、役に立つものである限り、

良くなりにくいのは、ご本人の問題なのです。

これは、家族の方でしか、

触れることのできない、問題なのでは、ないでしょうか。